マイクロフォーカスX線CTシステムによる腐食銅管の観察事例

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ユーザーベネフィット

- 外側から観察しにくい銅管内面の三次元形状を簡単に画像化できます。 - 対象物を壊さずに観察できるため、銅管の腐食が進行していく様子を同一試験体で観察できます。

はじめに

銅管は加工がしやすく、耐食性が高いことから、エアコンの冷媒配管や水道の配管に使用されています。しかし、銅管には使用する環境により腐食が発生することがあります。銅管を⻑い期間にわたって安全に使用するためには、腐食がどのような環境でどれだけ進むのかを研究、検査することが重要です。 そこで、銅管の腐食を観察するために有効なツールが、マイクロフォーカスX線CTシステムです。X線CTシステムは非破壊で対象物の三次元構造を可視化できます。そのため、銅管を破壊することなく、管内外の三次元形状を観察できます。また、観察のために腐食箇所が失われたり、形状が変わったりする心配がなく、同一の試験体で腐食の進行具合を評価することが可能です。 本稿では、銅管をギ酸水溶液で腐食させた際の三次元形状の変化をマイクロフォーカスX線CTシステム inspeXioSMX-225CT FPD HR Plus(図1)で観察した事例を紹介します。

2021.03.07

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