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はじめに

近年、鉛が人体に及ぼす害が取り上げられ、特に自動車や電化製品などに使われている錫-鉛ハンダが酸性雨により溶け出し、地下水を汚染することが問題となっています。そこで鉛を含まない鉛フリーハンダの研究開発が行われています。鉛フリーハンダのベースとなる金属は錫しかないことがわかっており、融点が錫-鉛ハンダの 183℃になるべく近いという観点から、この錫(Sn)と組み合わせ可能な金属としては銀(Ag)、銅(Cu)、亜鉛(Zn)、ビスマス(Bi)、インジウム(In)等が考えられていますが、2種類の金属の組み合わせでは十分な特性が得られないため、第3、第4の金属を添加するものが検討されてきています。ここでは、構成成分比の異なる鉛フリーハンダを DSC-60 を用いて融点測定した例を御紹介します。

2002.02.03

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