
DSC-60 Plusシリーズ
ポリ酢酸ビニルは、塗料や接着剤として広く利用されています。ポリ酢酸ビニル単体のガラス転移温度は、38~40℃といわれていますが、接着剤として使用する時には、溶媒に溶かし、ガラス転移温度を室温以下の低温度にすることによって使用時の展性を高め、作業性を向上させています。さらに、溶媒の蒸発とともに、そのガラス転移温度は上昇します。 ここではポリ酢酸ビニルのガラス転移温度が、有機溶媒量とどのような関係にあるのか、事務用酢酸ビニル系接着のりを試料として測定しました。 ガラス転移はDSC-60で測定しましたが、測定中の溶媒の蒸発を防止するために、試料は密閉セルに封入しました。DSC測定後、密閉セルにピンホールをあけ、TGA-50で減量率を求めそれを溶媒量としました。
2002.02.03
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