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はじめに

高分子材料の持つ熱的性質や機械的特性はその試料が受けた熱履歴によって大きく変化することが知られています。熱可塑性プラスチックの場合は融解後の冷却速度に依存して、固体の結晶構造が変化するため冷却速度の違った試料をDSCで再加熱すると、融解ピーク形状に差異が観察されるケースがあります。 ここでは種々冷却速度を変えて結晶化させたナイロン66、熱履歴の異なるPET(ポリエチレンテレフタレート)とPEEK(ポリエーテルエーテルケトン)の測定例をご紹介します。

2007.07.16

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