示差走査熱量計DSCによる劣化させた ポリプロピレンの酸化誘導時間(OIT)測定

ダウンロード

ユーザーベネフィット

- DSCでは酸化誘導時間測定により、ゴム、プラスチックなどの劣化度合や酸化防止剤の効果を評価できます。 - 「OIT自動終了ソフトウェア」を用いることで、測定の自動終了と酸化誘導時間の自動解析を行うことができます。

はじめに

ゴム、プラスチックなどの高分子材料は、成形加工時や使用時に空気中の酸素を吸収することで酸化反応が進行し、様々な劣化現象が引き起こされます。 その為、一般的に高分子材料には、酸化劣化を防ぐ為に酸化防止剤などの添加剤が加えられています。酸化防止剤の効果や、熱や光などに対する耐性や劣化度合の評価は、開発、製造段階において非常に重要です。この添加剤効果や劣化度合は示差走査熱量計DSCにより、酸化誘導時間(OIT)を測定することによって評価することができます。本稿では、異なる時間熱処理を行い劣化させたポリプロピレンと、紫外線照射を行い劣化させたポリプロピレンについて、酸化誘導時間測定を行った結果をご紹介します。

2021.09.28

関連製品

一部の製品は新しいモデルにアップデートされている場合があります。

関連分野