
TOC-Lシリーズ(燃焼触媒酸化方式)
微細藻類によるバイオ燃料生産に関する期待の高まりを受けて、その技術開発や研究が急速に進展しています。その中で、生産性の向上が大きな課題となっており、培養条件、培養システムの開発・改良によるその燃料物質の生産性の最適化が喫緊の重要課題となっています。そのため、細胞内に蓄積される貯蔵脂質・オイル成分の分析を培養と並行して迅速に定量的に実施する技術開発が期待されています。 筆者らが培養する海洋ハプト藻類の貯蔵脂質が、多くの微細藻類や陸上植物が有するトリアシルグリセロール(TGA)とは異なる物質であることから、その特性を活用してフーリエ変換型赤外分光光度計(FT-IR)を用いて定量化する方法の開発に取り組みました。FT-IR は有機化合物の構造の推定、同定および定量に有用性のある分析装置です。藻体(細胞)を非破壊の状態で測定でき、得られる FT-IR スペクトルから炭水化物、タンパク質および脂質のピークを同定し、それらの物質量を相対的に比較するための定量的情報を得る技術が開発されました。 しかし、藻類の蓄積する炭水化物や脂質分子は種により多様性が大きく、個々の細胞や貯蔵物質の多様性に対応する継続的な技術開発が不可欠です。
2017.03.08
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