
プラスチック硬さ測定アナライザー(DUH-210)
近年、プラスチック材料は幅広い分野の多様な製品に使われています。その利用範囲はバンパーなどの自動車部品、そのほかにも日用品、包装材、スポーツ用品、医療材料など多岐にわたります。プラスチックの大きな特徴として、軟らかい性質のものから機械部品のような硬い性質のものまで、硬軟に幅広い性質の製品を作り出すことが出来ることがあげられます。硬さ試験はプラスチック材料の機械的性質・物理的特性を簡便に測定できるため、品質管理や研究開発に有効です。 一方でプラスチックのロックウェル硬さ試験には次のような課題があります。試験力が大きいため、小さい試験片や薄い試験片では正しい測定ができないこと、6 mm未満の厚さの場合、材料に合わせて異なるスケールを使うことがあり単純に硬さを数値で比較できないことです。 そこで2019年にプラスチックの押し込み硬さを測定する手法として ISO/TS 19278が発行されました。この手法では低試験力で測定するため小さい試験片や薄い試験片でも硬さ試験が可能で、材料によらず同じスケールで硬さを評価できます。今回はプラスチック硬さ測定アナライザーDUH™-210による代表的なプラスチック材料を用いた規格(ISO/TS19278:2019)に準拠した硬さ試験を紹介します。
2019.07.29
一部の製品は新しいモデルにアップデートされている場合があります。