
石油化学
- 高剛性(延性)材料のヤング率、ポアソン比を非接触式で計測することが可能です。 - 非接触式伸び幅計付属の標線シールを試験片に貼り付けるだけで、引張伸び・幅変位を計測することが可能です。
輸送用車両の航続距離の改善のために、車体の軽量化が求められています。高張力鋼板は機械的特性に優れており、薄い材料で車体を設計できるため、軽量化の手段の一つとして注目されています。近年、CAE(Computer AidedEngineering)解析を利用した製品支援設計シミュレーション技術が、製品試作時間の短縮とコスト低減が可能な技術として様々な産業において普及しはじめています。高張力鋼板の代表的な引張特性であるヤング率やポアソン比は高精度CAE解析モデルを構築するために必要不可欠な弾性パラメータであり、これらを簡易に取得可能な計測技術の需要が高まっています。本稿では、高剛性材の弾性パラメーターを取得可能な非接触式伸び幅計測システムを構築し、600 MPa級高張力鋼板の引張試験においてヤング率およびポアソン比を測定した事例を紹介します。
2021.05.13