
オートグラフAGS-Xシリーズ
炭素繊維は、耐腐食性や、耐薬品性、耐熱性など優れた機能特性を持っていますが、最大の特徴は比強度や比剛性が非常に高いことです。しかし、炭素繊維は繊維のまま使用されることはほとんどなく、通常、樹脂などの母材(マトリックス樹脂)に埋め込まれた複合材料として使用されます。炭素繊維を強化材として使用した複合材料は、炭素繊維強化プラスチックr reinforced plastic:CFRP)と呼ばれ、非常に優れた比強度・比剛性を示します。そのため、軽量化による燃費向上を目的に、航空機などの輸送機の構造材料に使用されています。このような複合材料の力学特性は、強化繊維やマトリックス樹脂の力学特性や強化繊維とマトリックス樹脂の界面強度に影響されるといわれています。そのため、炭素繊維 1 本あたりの強度を把握することは、複合材料の開発を行う上で重要であるといえます。今回は、JIS R7606:2000 の炭素繊維-単繊維の引張特性の試験方法(ISO 11566:1996)に準拠した、炭素繊維 1 本の引張試験を行いました。
2019.07.04
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