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はじめに

人の毛髪の主成分はたんぱく質であるケラチンであり,日光(赤外線や紫外線)や潮風,大気汚染などの環境的な要因により,また洗髪・整髪やドライヤー乾燥等による人為的要因によって日常的にダメージを受けています。このような背景を受け,近年は健康な毛髪を維持するために紫外線除去効果のあるトリートメント・スタイリング剤の普及や,シャンプー成分(毛髪への影響)に気を配るなど,消費者の毛髪ケアに対する関心度は日々高まってきています。 しかし一方で,ファッション目的でのヘアカラー,パーマ,縮毛矯正などの機会も増えており,毛髪に対するこれら薬剤の影響(トラブル)も顕在化してきています。 今回は,劣化した毛髪が健康な毛髪と強度的にどのような差があるかを引張試験により評価してみました。引張試験には軽量・コンパクトで操作の簡便な「小型卓上試験機 EZ TEST」を用い,あわせてナノサーチ顕微鏡 SFT-3500 による毛髪表面の観察を行いました。

2010.01.20

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