ストレーンゲージ式伸び計を用いた金属材料のひずみ速度制御による引張試験

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はじめに

金属材料引張試験の国際標準規格である ISO 6892 が 2009年に、日本工業規格である JIS Z2241 が 2011 年に改定された際に、材料の降伏点までの負荷方法として「応力速度制御方式」に加えて「ひずみ速度制御方式(伸び計でひずみを計測)」が試験項目のひとつとして追加されています。これに伴い、現在ではひずみ速度制御による金属材料の引張試験を行う要望が増加しています。 このひずみ速度制御を行うには高精度の伸び計が必要です。ストレーンゲージ式伸び計 SSG-H 形は、伸びの測定範囲が広く軽量で、試験片への着脱がワンタッチででき、試験片は丸棒・板材の両方に適用できるなどの特長を持つストレーンゲージを応用した精密伸び計です。 ここでは島津精密試験機オートグラフ AGX™-100 kNV とストレーンゲージ式伸び計 SSG 50-10 SH 形を使用し、ISO6892-1:2019 に対応したひずみ速度制御が行えるかについて確認を行った事例を紹介します。

2020.05.12