
Hyper Vision HPV-X2
さまざまな産業分野で高速現象の可視化が注目されていますが,その一例として原子力産業分野における「安全性をより向上させるための研究事例」を紹介します。 原子力利用の分野において,中性子を発生させるために光速に近い速度の陽子を中性子源(液体水銀)ターゲットに衝突させる際に,衝突部分と周囲の温度差から生じる圧力波が液体水銀中に誘発されます。この圧力波により発生する衝撃的な力が水銀ターゲット容器の内表面への負荷を与えることと,水銀気泡の生成・崩壊による急激な圧力変動が容器を破損させることが懸念されています。 この水銀気泡の生成・崩壊現象は数十マイクロ秒と,非常に瞬間的な現象であることから,その解析を行なうために高速度撮影が有効となります。島津高速度ビデオカメラ HyperVision HPV-1は,最高撮影速度 100 万コマ/秒という超高速撮影能力を有しており,このような高速現象の撮影ならびに現象解析の手法として最適です。
2007.07.02
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