
AXIMA PerformanceTM
獣毛(動物の毛)を正しく分析する技術は様々な分野で重要な役割を果たしています。獣毛はコート、上着、セーターなど様々な繊維製品に利用されています。こうした繊維製品の場合、家庭用品品質表示法により繊維の種類、複数の繊維が使われている場合にはその混用率を表示することが義務づけられています。また、食品の中に毛が混入している場合にはその種類を特定することは混入経路を明らかにする上で重要です。 これまで、獣毛の種類の特定にはほとんどの場合、顕微鏡が使われてきました。毛皮の場合には外観から動物種を推測することは比較的容易ですが、繊維製品の場合は、脱色、染色などの処理が施されており、外観で獣毛種を推定することは困難です。顕微鏡を使い、400 倍程度の倍率で観察すると、毛の表面にはキューティクルと呼ばれる鱗状の構造が見え、また、毛の中央部には毛髄と呼ばれる空気を含んだ構造が観察できます。毛の太さ、色などとともに毛の形状を詳細に観察することにより獣毛種を判別することができます。
2020.08.20
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