
Transdirect insect cell
近年、タンパク質翻訳後修飾解析の重要性が高まっています。タンパク質プレニル化はC末端の脂質修飾で、Rasなどの低分子量GTP結合型タンパク質に多く認められ、タンパク質-膜またはタンパク質-タンパク質相互作用に重要な役割を果たすことが知られています。TransdirectとMALDI-TOF型質量分析装置を組合わせることで、効果的にタンパク質プレニル化を解析する手法をご紹介します。アプリケーションデータ 9以上より、Transdirectがタンパク質プレニル化に必要な活性のあるプレニル転移酵素を保持していること、さらに質量分析装置と組合わせた本手法が、プレニル化を解析する強力なツールとなることが示されました。プレニルピロリン酸添加無し:カルバミドメチル化されたC末端ペプチド断片のみが検出されました。FPP添加:一部ファルネシル化が生じたと考えられるm/z 1174.75のペプチドが検出されました。GGPP添加(基質共存化も含む):ゲラニルゲラニル化が生じたと考えられるm/z 1242.83のペプチドが検出されました。
2015.12.28
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