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はじめに

真核生物由来の無細胞タンパク質合成系において、効率的な翻訳反応のためには、mRNAのキャップ構造を必要とします。キャップ構造の付与はキャップアナログを用いて行う方法が知られていますが、非常に高価であるなどの問題点が指摘されていました。近年、ウィルス由来遺伝子の非翻訳領域(UTR)などから、キャップ構造に依存しない翻訳促進配列が見いだされ、既存の無細胞タンパク質合成系において用いられています。そこでTransdirectinsect cell に適した翻訳促進配列のスクリーニングを行い、バキュロウィルスのポリヘドリン遺伝子由来5’UTRを組み込んだ独自開発発現ベクターpTD1を構築しました。今回はこの発現ベクターpTD1の性能について紹介します。

2015.12.28

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