
ライフサイエンス
Ampdirect® を用いた FTA® カードに塗布したラット血液からの PCR
SER(Spontaneously Epileptic Rat)は,重度の欠神様発作と強直性けいれんを発症するヒトてんかんのモデル動物です。SER は京都大学医学研究科附属動物実験施設にて,異なる 2 つのミュータント系統,tremor ラットと zitterラットの遺伝的交雑によって得られたラットで,突然変異遺伝子 tremor(UN)と zitter([J)を共にホモにもつダブルミュータントです。 UN は "TQB(aspartoacylase)遺伝子を含むゲノム(約 200 kb)の欠失,また [J は "USO(attractin)遺伝子の 8bp 欠失です。継代維持は,[J 遺伝子をホモに UN 遺伝子をヘテロにもつ個体同士の兄妹交配によって維持されています。次世代作出用の親ラットを選抜するためにこれらの欠失を検出することが必須です。
2009.02.26