Ampdirect® 技術とリアルタイム PCR 装置による簡便・迅速なジェノタイピング法

Ampdirect® Plus の活用

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はじめに

近年,ライフサイエンス分野の研究における遺伝子改変マウスの利用は,急激に増加し,もはや特別な手法ではなく,むしろ誰でも容易に入手し,取り扱える必須のツールの一つとなってきています。 実験に遺伝子改変マウスを使用する場合は,それを繁殖する必要がありますが,ほとんどの場合は,その際,ジェノタイピングと呼ばれる方法により,遺伝子改変マウスの型(遺伝子型)を判別しています。例えば,ノックアウトマウスであれば,ホモノックアウトマウス,ヘテロノックアウトマウス,野生型マウスを,また,トランスジェニックマウス(Tg)であれば,Tg と non-Tg とを判別します。ジェノタイピングの方法については,遺伝子改変マウスの開発当初は,サザンブロッティング法が用いられてきましたが,現在では,それは,作製の初期段階での使用に限られ,系統のライン化後の世代からは,ほとんど PCR 法が用られています。PCR 法についても,当初は,マウス尻尾の抽出物を Proteinase K 処理後,DNA を精製してから PCR という手順が一般的でした。 しかし,冒頭に記しましたように,遺伝子改変マウスを用いた研究は一般化したことで,ジェノタイピング自体はルーチン化し,時間面,コスト面からも効率化が求められ,最近では,効率化を目指した方法として,未精製 DNA を直接 PCRする方法が広まってきています。

2016.09.26

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