タンパク質分析プラットフォーム

MALDI-TOF MS(MALDI-8020)とプロテインシーケンサ PPSQ™-50Aグラジエントシステム)の組み合わせによるペプチドのN末端部アミノ酸配列解析

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はじめに

質量分析法は、ペプチドのアミノ酸配列の決定に不可欠なツールとなっています。MALDI-TOF MS を用いたインソース分解(In Source Decay(ISD))は、比較的簡便にアミノ酸配列を得ることができますが、その反面、同一質量のアミノ酸の識別、データベース依存性および低分子量の測定困難さ等により、信頼できる配列情報を得るためには課題を有しています。 一方、エドマン分解によるアミノ酸配列解析は、N末端から各アミノ酸を1つずつ順番に分析するため、質量およびデータベース依存性等の問題はありません。しかしながら、長い配列情報を得ようとするとエドマン反応の効率が低下すること、修飾アミノ酸の解析が困難であるという限界もあります。 本稿では、MALDI-8020(ISD)から得られた質量・配列情報と PPSQ-50A グラジエントシステムから得られた N 末端アミノ酸配列情報とを組み合わせることの利点をご紹介します。組み合わされた情報を使用することにより、目的とするタンパク質およびペプチドのより正確なアミノ酸配列情報を得ることができます。

2019.07.20

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