医薬品製造分野向けシステム (TOC-LCPH/CSH,TOC-VWP/WS)
TOC固体試料測定システムによるコンクリートの中性化評価
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ユーザーベネフィット
- TOC固体試料測定システムを用いた無機体炭素(IC)測定により、コンクリート中の炭酸カルシウム量を迅速かつ容易に測定できます。 - 試料は最大1gまで測定できるので試料の偏在による影響を低減できます。 - 一般的なフェノールフタレインを用いた目視での評価と異なり、定量により状態の細かい差異を数値で確認できます。
はじめに
コンクリートは現代社会において必要不可欠な土木・建築用材で、用途は建築物、道路、トンネルなど多岐にわたります。これらはセメントや骨材、水などを混ぜ固めたもので非常に頑丈ですが、欠けやひび割れにつながる劣化要因はいくつかあります。その中でも大きな劣化要因の一つとして「中性化」が知られています。コンクリートはカルシウムを多量に含むため、通常強アルカリ性ですが、空気中の二酸化炭素など炭酸ガスを吸収すると炭酸カルシウムとなり、徐々に中性化が進行します。そのため、セメント製品改良の研究や材料開発においては、中性化を定量的に評価するために材料中の炭酸カルシウム量を正確に把握する必要があります。今回は、コンクリート材料のセメント標準試料をTOC固体試料測定システムにより無機体炭素量(IC)を測定し、中性化の評価を行った例をご紹介します。
2021.09.05
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