医薬品製造分野向けシステム (TOC-LCPH/CSH,TOC-VWP/WS)
飛灰の全炭素量測定および元素・組成分析-TOC と蛍光X 線による定量-
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はじめに
火力発電所や焼却所から発生する飛灰や焼却灰は,シリカ,アルミナ,酸化カルシウムならびに鉄などの金属酸化物が主成分で,中には完全に燃焼されない(未燃)炭素が数 % 含有しているものがあります。主成分や微量重金属などの元素・組成分析は ICP,原子吸光,蛍光 X 線により,また炭素量は全有機体炭素計(TOC)により測定されています。 蛍光 X 線は簡便な前処理と操作により全元素定性定量分析(4Be 〜 92U 定性分析・FP 法 1)による定量分析)が可能ですが,炭素(6C)の数%以下は検出・定量が難しい場合があります。そのような場合に,TOC 固体試料測定システムによる全炭素量(TC)測定値を用いることで解決できます。 また,TC 測定値を標準値とした蛍光 X 線による検量線法も併せて,これら飛灰の分析例をご紹介します。
2021.04.28
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