TOC-Lシリーズ(燃焼触媒酸化方式)
肥料のTOC およびTN 測定
ダウンロード
はじめに
植物が育つためには様々な栄養素が必要です。そのなかで最も重要と言われているのは、植物の三大栄養素とも呼ばれる窒素・リン・カリウムで、これらは生育過程で大量に必要となるため、肥料で補うのが一般的です。中でも窒素は、植物体に必須であるたんぱく質や核酸の構成成分であることから、成長の上で最も重要な役割を果たしています。 一方で土壌中には植物遺体などが微生物に分解されてできた有機物も多く存在しており、これらは土壌の化学性や生物性等の状態を良好に保つことにより、作物生産性の向上や安定化に役立っています。このように植物の生育に必要不可欠な要素である有機炭素(C)は TOC 測定で、肥料中の窒素(N)は TN 測定で求めることができ、これらの量を把握することは農作物や植物の安定的成長の指標として役立つことが期待できます。 アプリケーションニュース No.O78 では固体状の土壌や堆肥の全炭素量を、TOC 固体試料測定システムにより測定した例をご紹介しました。今回は島津燃焼式全有機体炭素計TOC-L と全窒素測定ユニット TNM-L のシステムを使用して、液体肥料および肥料抽出液の TOC(全有機体炭素)と TN(全窒素)を同時測定した例を紹介します。
2020.07.07
関連製品
一部の製品は新しいモデルにアップデートされている場合があります。