LC-MS分取システムを用いたアントシアニン類の分取
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はじめに
アントシアニン類はアントシアニジンをアグリコンとする配糖体の総称で,植物界に広く存在し,花弁や葉の呈色成分として知られています。 アントシアニン類は食用色素として利用されているほか,最近ではその抗酸化作用が注目されています。 中でもカシス(別名クロスグリ,英名Blackcurrant)はシアニジンやデルフィニジンをアグリコンとした配糖体からなる4種類のアントシアニン類を含むことが知られています。 アントシアニン類のように多様な類縁体を持つ成分の研究において,単一成分の効果や特長を知るためにはそれぞれの成分を精製することが求められます。 ここではprepLCMS-2010EVを用いたカシス中アントシアニン類の分取例をご紹介します。 また,HPLCによるアントシアニン類の分析例につきましてはアプリケーションニュースNo.L340Aをご参照ください。
2008.04.07