デュアルイオンソースDUIS-2010を用いた分析(その1)

ダウンロード

はじめに

これまでLC-MS分析において様々なイオン化法が開発されていますが,適用できる化合物の範囲,感度,安定性,定量性,操作の容易さやメンテナンスなどの点で近年では主にエレクトロスプレーイオン化(ESI)法あるいは大気圧化学イオン化(APCI)法,大気圧光イオン化(APPI)法がよく用いられています。イオン化法の選択は分析目的を達成するための重要な項目の一つです。測定対象化合物の物理的性質・化学的性質によって,どのイオン化法が適しているかある程度推測することもできますが,複雑な構造をもつ化合物の場合は推測することが困難です。様々な種類の化合物を短時間で分析しなければならない場合には,イオン化法の選択に費やす時間も増えてゆきます。ここではESIとAPCIの両方を備え効率化を図ったデュアルイオンソースDUIS-2010を用いた分析例をご紹介します。

2007.04.07