環境
トリプル四重極LC/MS/MSを用いた水道水中のハロ酢酸類9成分の高速分析
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ユーザーベネフィット
- 脱塩素処理のみの簡易な前処理により、わずか15分で分析が可能です。 - 水質基準3項目に加え、含臭素ハロ酢酸類6成分も同時分析が可能です。 - 基準値の1/10濃度以下および目標値の1/2濃度以下より高感度分析が可能です。
はじめに
水道水中のハロ酢酸類は、浄水処理により生成する消毒副生成物として広く知られています。現在、水質基準項目にクロロ酢酸、ジクロロ酢酸、トリクロロ酢酸の3項目が設定され、要検討項目に、ブロモクロロ酢酸、ブロモジクロロ酢酸、ジブロモクロロ酢酸、ブロモ酢酸、ジブロモ酢酸、トリブロモ酢酸の6項目が設定されており、これらは、水質管理上、測定および留意されています。 また、水質基準3項目の検査方法としては、溶媒抽出GC/MS法あるいは直接測定が可能であるLC/MS法を用いることが示されていますが、LC/MS法は前処理が簡便であり分析効率化が図れることから広く用いられるようになってきています。 アプリケーションニュースC89において測定例を紹介していますが、今回は、分析時間15分の高速分析条件を用い良好な妥当性評価が得られた結果をご紹介します。
2021.10.30