ライフサイエンス
全自動前処理装置付きLC/MS/MSシステムによるヒト血漿中コリンおよび代謝物の測定
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ユーザーベネフィット
- 生体試料中のコリン、TMAおよびTMAOの定量分析を行うことができます。 - 煩雑な試料前処理を自動で行い、スループットを向上することができます。 - 前処理作業の属人性を排除し、手技による定量結果のバラツキを低減することができます。
はじめに
食事で体内に摂取したコリンの一部は、腸内細菌によりトリメチルアミン(TMA)に代謝され、さらに肝臓内の酵素によりトリメチルアミン-N-オキシド(TMAO)に代謝することが知られています。このTMAOは動脈硬化などの心血管疾患に関係していること1)や、 心不全の予後予測に有用であること2)が報告されており、新たなバイオマーカーとして注目されています。ここでは、生体試料の除タンパクや内部標準物質の添加を自動で行う全自動前処理装置付きLC/MS/MSを用いた、ヒト血漿中コリンおよびその代謝物の一斉分析系を紹介いたします。
2022.02.26