TEMPO酸化セルロースナノファイバーの構成糖とグルクロン酸の同時分析

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ユーザーベネフィット

- TEMPO酸化セルロースナノファイバーの主要な構成糖とグルクロン酸を同時分析することができます。 - ポストカラム蛍光誘導体化法の検出により、糖類を選択的に感度よく定量することができます。

はじめに

セルロースナノファイバー(CNF)は、木質パルプ(繊維径20–30 µm、繊維⻑0.5–3 mm)を機械処理することにより得られます。しかし、木質パルプ中のCNFは、CNF間に強固な水素結合を形成しているため、機械処理のみでは、結晶の最小サイズ(繊維径3–4 nm)までのナノ化が不充分であったり、CNFへのダメージが大きくなったり、ナノ化に大量のエネルギーが必要になることが課題でした。東京大学の磯貝明特任教授らのグループにより、セルロ ー ス を TEMPO ( 2,2,6,6-tetramethylpiperidine-1-oxylradical)によってナノファイバー化できることが報告され、量産化が進んでいます。アプリケーションニュース01-00023-JPではNexera™還元糖分析システムによる様々なCNFの構成糖分析例をご紹介しましたが、ここではTEMPO酸化CNFの構成糖と、TEMPO触媒によって生成されるグルクロン酸の同時分析例を紹介します。

2021.03.17

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