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はじめに

次世代の太陽電池として盛んに研究開発が進められている有機系太陽電池のうち,現在最も実用化に近いと言われるものに色素増感型太陽電池があります。色素増感型太陽電池は光によって励起された色素を利用して発電するシステムで,安価に製造できることが期待されています。実用化に際しては,十分な光電変換効率があることが重要であることは当然ですが,経年劣化に耐えうるだけの耐久性を持っていることも重要な因子となります。HPLCを用いることで,色素の経時的な変化を捉えることが可能になります。 ここでは,代表的な色素の1つであるN3色素の劣化を分析した例を紹介いたします。

2011.08.03