新水質検査法に準拠したイオンクロマトグラフ-ポストカラム法による臭素酸の分析

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はじめに

平成15年5月30日付けで水質基準に関する省令の改正が公布(厚生労働省令第101号;平成16年4月1日施行)され,平成15年7月22日付けで,その検査方法が告示(厚生労働省告示第261号)されました。 今回の改正により,新たに臭素酸イオンに水質基準値が設定されました。臭素酸は,上水処理でオゾン処理や次亜塩素酸処理を行う場合に生成する物質で,水質基準値は0.01mg/L,分析装置には,その1/10濃度である0.001mg/L(1μg/L)を,50~250μLの注入量でCV10%以内となる精度が求められています。 臭素酸イオンの検査方法としては,イオンクロマトグラフ-ポストカラム法(IC-PC法)が指定されています。ここでは,新しい水質検査方法(以下,告示法)に準拠した島津臭素酸分析システムによる臭素酸イオンの分析例についてご紹介します。

2010.05.11

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