環境
高速液体クロマトグラフィーによるビスフェノールAの分析
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はじめに
ビスフェノールA(BPA)は外因性内分泌撹乱化学物質いわゆる環境ホルモンの疑いのある物質としてその環境への蓄積が問題となっています。またその環境モニタリングにおける検出限界の目標値は10pg/mLとされています。 このような低濃度域を測定するためには液-液抽出による前処理濃縮法や,固相抽出カートリッジを用いた固相抽出法が行われていますが,操作が煩雑であったり,分析も含めた自動化という点で難があります。 そこでポリマー系逆相カラムを前処理濃縮カラムとして装着した自動前処理システムによる濃縮分析法の検討を行いました。本法を用いると濃縮した試料を分析カラムに全量導入できる上,目的成分のハートカット導入や,自動化も容易という利点があります。
2008.06.21