ProminenceTM-i を用いた皮膚感作性試験DPRA(ペプチド結合性試験)の分析

ダウンロード

はじめに

皮膚感作性試験は、モルモットやマウスを使った動物試験法が主流でした。しかし 2013 年に欧州における化粧品の動物実験が完全禁止となり、動物を用いない代替試験法が求められています。DPRA(Direct Peptide Reactivity Assay:ペプチド結合性試験)はその代替法の 1 つであり、被験物質とペプチドの結合性を調べることで、皮膚感作性の有無を評価する方法です。ペプチドにはシステインを含むものとリジンを含むもの 2 種を使用し、これらと被験物質を混合・24 時間反応させた後 HPLC にてペプチドの減少率を求めます。得られた各ペプチドの減少率から被験物質の皮膚感作性を評価します。 本アプリケーションニュースでは、「TG442C OECD の化学物資の試験に関するガイドライン In Chemico 皮膚感作性:ペプチド結合性試験(DPRA)」を参考に分析を行いました。 分析装置には、一体型高速液体クロマトグラフ Prominence-i(PDA モデル)を用いました。なお、被験物質とペプチドの24 時間インキュベーションは、本装置のオートサンプラーのラックにて行いました。カラムには、Shim-packTM HR-ODS(100 mm L.×2.1 mm i.d. 、3 μm)を用いました。

2021.03.28

関連分野