インフラストラクチャ
フレーム原子吸光法によるポルトランドセメント中のNa, Kの分析
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はじめに
ポルトランドセメントは、その使用目的により、普通、早強、超早強、中庸熱、低熱、耐硫酸塩の6つに分類されており、それぞれに低アルカリ形があります。低アルカリ形は、アルカリ骨材反応の原因物質と考えられているNaやKの濃度を低く抑えたものです。アルカリ度は、以下の全アルカリ量で定義されており、0.6%以下のものが低アルカリ形に分類されます。 全アルカリ量(Na2Oeq)=Na2O+0.658×K2O ここで、 Ka2O:ポルトランドセメント中の酸化ナトリウムの含有率 (%) K2O:ポルトランドセメント中の酸化カリウムの含有率(%) 今回は、社団法人セメント協会から販売されている化学分析用セメント標準試料である211Rポルトランドセメント中のNa、Kをフレーム原子吸光法で分析した例をご紹介します。
2012.01.10