環境
フレームマイクロサンプリング法による測定
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はじめに
AA-6300では,オートサンプラと組み合わせることにより,フレームマイクロサンプリング法による自動測定が可能です。フレームマイクロサンプリング法は,通常のフレーム法(以下フレーム吸引法)が連続的に試料を吸引した状態で測定を行うのに対して,少ない試料量(2~100μL)でフレーム原子吸光分析を行う方法です。 フレーム吸引法との比較をTable 1に示します。通常のフレーム吸引法と比較すると少ない試料量で分析ができる,またオートサンプラを用いた場合は,自動希釈測定,自動で干渉抑制剤の添加ができるなどのメリットがあります。また,試料の導入量が少ないため,フレーム吸引法ではバーナの目詰まりを生じやすい高マトリックス試料の測定にも有効です。 ここでは,日本分析化学会より提供されている河川水標準物質JAC 0031(無添加)中のNa(保証値:4.2±0.1mg/L)とMg(同:2.83±0.06mg/L)をフレームマイクロサンプリング法で測定した例をご紹介します。
2005.10.10