環境
GC/MSによるポリエトキシノニルフェノールの分析
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はじめに
ノニフェノールは環境ホルモン様物質として,環境庁,建設省が行っている全国の河川,底質等の測定項目の一つに挙げられています。このノニフェノールはそれ自体が使われることはあまりなく,検出されているのは界面活性剤として洗剤等に使用されているポリエトキシノニルフェノールの分解物とされています。特に下水・排水処理場において酵素により分解され,ノニルフェノールが生成されるという報告があります。最近ポリエトキシノニルフェノールも日本ではほとんど使用されなくなってきました。 ここではポリエトキシノニルフェノールの測定例をご紹介します。ノニルフェノールの測定法は島津環境ホルモン分析データ集(LAMS-6010)に前処理法から測定例まで記載しましたので,そちらをご参照ください。 アルキル部であるノニル基は一般的に直鎖状ではなく,分鎖状のノニル基となっており,ピークは複数検出されます。
2008.04.23