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はじめに

現在,様々な業界から産業廃棄物や廃棄溶液が発生し,処理場などにおいて処理されています。廃棄物そのものや処理中に発生する悪臭が問題となっており,脱臭や消臭処理の検討や周辺環境のモニタリングの検討が進められています。また,処理方法の判断において廃棄物からの臭気情報を用いることが期待されています。 このように産業廃棄物や溶液の処理において,臭気は重要な評価項目の一つと考えられますが,「FF-2A」および「FF-2020」では「絶対値表現ソフト(ASmell2)」を用いて,基準のガスやにおいとの比較として,サンプルのにおいの質と強さを数値で表現することができますので,このような産業廃棄物や廃液の臭気識別や,処理場での臭気モニタリングや,場合によっては脱臭・消臭効果の評価を行うことが可能です。 ここでは由来の異なる4箇所の産業廃液について,そのにおいの強さや質の識別や比較,類似性の評価を行った例をご紹介します。

2011.09.10

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