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石油化学
島津GC/GCMSアドバンスフローテクノロジーシリーズ(デュアルオーブンマルチディメンジョナル,バックフラシュ,ハートカット,検出器分岐,検出器切替)はクロマト分析における有効な手法です。 今回ご紹介します検出器分岐システムは分析カラムの下流で分岐し,複数の検出器に分離成分を送ることにより,一度に複数のクロマトグラムを得ることのできるシステムです。1回の分析で多くの情報が得られ,分析生産性,同定精度の向上が期待できます。 分析カラム出口に専用の素子を接続し,アドバンスプレッシャーコントローラ(APC)を用いてカラム出口の圧力制御を行い,この後に抵抗管(キャピラリーカラム)により検出器に接続します。 また,複雑な分析条件を簡単に設定できるソフトウェアを用いてGCsolutionおよびGCMSsolutionのメソッド作成を簡単に行う事ができます。 今回は検出器1にマススペクトロメータ(MS),検出器2にイオウ化合物に高感度なFPD(S-mode)を接続し,熱分解-GC/MSによりゴム成分中のイオウ化合物を中心に同定を行った分析例をご紹介します。
2010.08.30