Nexis SCD-2030 による硫黄化合物種の感度比較  ‒等モル感度測定‒

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ユーザーベネフィット

- Nexis SCD-2030により試料中の総硫黄量を、カラムによる分離分析なしに簡便に行えます。 - 検量線を既知濃度の硫黄化合物で作成後、その検量線で試料中の総硫黄量の定量が可能です。 - 試料中の硫黄化合物のモニタリング等に応用できます。

はじめに

持つ検出器です。従って、異なる硫黄化合物種においても、同じS 原子数(S モル数)が SCD に導入された場合、同じ感度を持つ(等モル感度を持つ)ことが知られています。また、化合物中に硫黄原子が 2つ、3つと存在する化学種に対しては、その硫黄原子の数に応じて、2倍、3倍と線形に感度を持ちます。 このような SCD の等モル感度特性を利用することで、化合物構造が不明な硫黄化合物に対しても、定量を行うことが可能です。例えば、試料中の総硫黄原子量を測定するといった定量方法等へ応用されています。 本稿では、Nexis SCD-2030 を用いて、複数の硫黄化合物に対し、等モル感度特性を調べた結果を紹介します。また、硫黄に対する選択的高感度検出器(FPD(S))による分析結果と比較した結果を示します。

2020.07.07

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