発光分光分析における試料前処理

発光分光分析装置(Optical Emission Spectrometer)

試料は、溶湯、薄板、半完成品、完成製品などから採取します。柄杓を使用して試料を採取する方法では、テストスプーンを使って溶湯から少量取り出し鋳型へ注ぎます。

採取した試料の不必要な部分は、一般にはグラインダーや切断機で切り取ります。白色金属のような軟らかい試料の場合、グラインダーをかけるとグラインダーの粒子で表面が汚染される恐れがありますので、グラインダーでの研削は行わず、旋盤やフライス盤で試料を研削します。微量元素が問われない場合には、グラインダーやベルダーを使用する場合がありますが、汚染を少なくするために品種ごとに砥石またはベルトを替えてることもあります。

半製品や完成した製品などから試料を取り出す場合は、試料の大きさは最小の直径が12mmより大きいことが必要です。また小さな棒状試料は、特別な器具を使って分析を行うことができます。

発光分光分析装置で分析するサンプル別の前処理方法