Nexera UC - 構成例

Nexera UCの最少構成システムです。従来HPLCで行われてきた順相クロマトグラフィーの置き換えに最適です。極めて低毒性の超臨界流体二酸化炭素とメタノールなどのモディファイアーの組み合わせによって，幅広い極性の移動相を作り出すことができます。ヘキサンやクロロホルムといった危険性の高い溶媒を使う必要はありません。より毒性の低い移動相と，より高速な分析で，環境負荷を低減します。
UV検出器だけでなく，MS検出器も使用可能です。LC-8050などのMS検出器を使用することで，たくさんの成分を同時に分析できます。

キラル化合物の分離条件を検討するシステムです。最大12本のカラムに対し，自動でモディファイアー条件を変更してデータを採取します。また，移動相ブレンディング機能により，4種類のモディファイアーを任意の比率で混合でき，様々な分離条件で分析できます。

SFCシステムに1台のHPLC用ポンプを追加するだけで，1つの試料に対して，SFC分析とUHPLC分析を自動的に切り換えて，それぞれの分離モードで測定できるシステムです。本システムを用いることで，従来のHPLCとしての分析も通常通り行うことが可能であると共に，HPLCでは分離が困難なサンプルも，HPLCと異なる分離モードを持つSFCにて条件を検討することが可能となります。分離条件の検討や逆相系の高速分析を1台のシステムで行えるため，利便性や作業性が大幅にアップします。既存のUHPLCシステムからUHPLC/SFC切換システムにアップグレードするためのキットもご用意しています。

数mg程度の分画量で十分な場合に，分析スケールでの分取を実現するシステムです。Nexera UCにフラクションコレクターFRC-40 SFを接続して，分析から分取までシームレスに行えます。流量は最大5 mL/minで，分析サイズのカラムの使用が可能です。

固体試料から超臨界流体CO₂で成分を抽出した後，そのままオンラインでSFC分析するシステムです。前処理操作に要する時間を大幅に短縮し，遮光された酸化されにくい環境下で抽出が可能なため，不安定な化合物の分析精度が向上します。

超臨界流体CO₂を用いた試料の前処理を可能にしたシステムです。試料ごとにモディファイアーの種類（最大4種類）と超臨界流体CO₂との混合濃度を変化させた抽出操作が行えます。抽出物はフラクションコレクター FRC-40 SFを用いて試験管などに分取します。LotusStreamセパレーターにより，飛散を起こすことなく1.5mLバイアルのような少量容器へも分取が可能です。SFCによる分析に加えて，GCMSやNMRなど他の分析機器を用いた測定に最適です。