細胞培養解析装置CS-1 - 特長
細胞の定量的な情報を取得できます
IHM位相像とIHM強度像という2種類の画像を取得できます。さらに、IHM位相像のデータを変換することで、光学厚みという定量情報が表示可能です。
それぞれの画像の特長を活かした、細胞観察、異物チェックを提案します。
光学厚み表示
IHM位相像のデータからは光学厚みの表示が可能です。
光学厚みの活用例は、こちらをご参照ください。
CultureScanner CS-1では、培養プレート全面のデータが取得可能です。
また、取得したデータは、位相像や強度像、光学厚みの分布情報として表示できるだけでなく、直感的な操作で拡大/縮小表示できます。
したがって、大面積の視野から注目する部位を容易に拡大した観察が可能となっています。
非侵襲だから、日々の培養の確認に。
取得したデータから、日々の細胞の増殖を非侵襲的に確認することができます。
6ウェルプレートに播種した間葉系幹細胞(MSC)を24時間ごとに4日間連続でスキャンしました。
MSCをスキャンして得られたIHM位相像に対して、細胞領域を抽出する画像処理アルゴリズムが適用され、認識されたオブジェクトがマスク画像として作成されます。
1ウェル中で認識されたオブジェクト数が計測されグラフ表示されます。得られる曲線から、培養者は細胞の増殖の様子を非侵襲的に知ることができます。
再現性よく、簡単にデータを取得できます
CultureScannerは、高いデータ再現性を有しています。顕微鏡のように、ピント合わせのような観察前調整が不要なため、作業者の手技に起因するデータのばらつきは生じません。さらに、誰でも簡単にデータを取得することができます。また、IHM方式の特長である1視野の広さを活かし、プレート全面にわたる広範囲なデータを短時間で取得することを実現しました。
プレートセット
インキュベーターから培養プレートを取り出し、CultureScannerのプレートホルダーにセットします。
スキャン
測定ソフトでスキャンしたいプレートを選択します。
スタートボタンを押すと、スキャンを開始します。スキャン開始後、約10分でデータ取得が終了します。
画像作成
IHM位相像/強度像を作成するZ位置をウェル毎に決定します。各ウェル1ヶ所決定した後、スキャン領域全体の画像が作成されます。(画像作成の目安時間:1時間/plate)
また、異なるZ位置を確認したい場合は、Z位置を変更することが可能です。
観察と解析
Data Viewer上で、培養の状態をチェックします。また、解析機能を用いて、オブジェクト計測や増殖の様子の確認が可能です。
細胞培養の履歴を管理できます
ユーザー毎にプレートのデータ管理が可能であり、各プレートには細胞株や培養条件等の情報も登録することができます。これにより、 データの取り違いを防止し、たくさんのプレートのデータ管理を容易にします。