

本Webinarでは、細胞培養を行っておられる皆様のご研究や製品開発等の業務に役立つ最新技術とその活用事例をご紹介いたします。本年度も細胞培養に纏わる様々なテーマを取り上げ、多彩な先生方にもご登壇頂く予定です。
夕方のひと時、細胞培養や解析にまつわる業務の質改善や生産性向上に繋がる最新情報をOnLineで気軽に収集しませんか。
皆様のご参加をお待ちしております。
第6回AI画像解析で進化する細胞研究!
スフェロイドの形態変化を可視化する
日時:2025年3月12日(水) 16:00~
多能性幹細胞の最新の分化誘導手法と、AI形態画像解析による分化の進行度の評価方法をご紹介します!
本Webinarでは膵臓・肝臓・小腸といった内胚葉系臓器の分化誘導技術の開発で多数の実績をお持ちの東京科学大学白木先生より、栄養因子と微量金属元素に着目した分化誘導系を解説していただきます。
また、この分化誘導過程におけるスフェロイド形態変化を可視化し、分化の進行度を評価した当社の画像解析ソフトウェアを紹介します。
★ 最新の分化誘導手法に関心がある方
★ AI画像形態解析による細胞の状態評価に関心がある方
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日時
- 2025年3月12日(水) 16:00~
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定員
- 500名(※定員になり次第、締め切らせていただきます。)
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形式
- Zoom (無料)
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プログラム
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16:00-16:35
栄養因子を鍵とした幹細胞分化技術の革新とスフェロイド形態解析の可能性
講演者:東京科学大学 生命理工学院
白木 伸明 先生多能性幹細胞(Pluripotent Stem Cells, PSCs)は、再生医療や創薬研究において重要な役割を果たしており、すでに細胞治療や創薬スクリーニングの分野で実用化が進んでいる。より広範な応用に向けては、PSCsを特定の細胞タイプや組織へと高効率かつ安定的に分化させる技術の確立が不可欠であり、その鍵を握るのが、「細胞」「足場」「分化シグナル」の3要素である。
演者は、この3つの要素に着目し、膵臓・肝臓・小腸といった内胚葉系臓器の分化誘導技術の開発を行ってきた。特に、培地に含まれる栄養因子の役割に注目し、必須アミノ酸であるメチオニンや微量元素である亜鉛が、PSCsの未分化状態の維持および分化制御に重要であることを報告している (Cell Metab 2014, Cell Rep 2022, Stem Cells 2023)。また、膵臓分化を促進する化合物の探索を行い、より効率的な分化誘導手法の確立にも取り組んでいる (Nat Chem Biol 2014, Stem Cells 2024)。
近年、細胞分化過程の評価手法として、スフェロイドの形態変化が有用であることが注目されている。PSCsの膵臓細胞への分化過程においても、スフェロイドの形態が分化段階ごとに変化することが知られており、これらの形態情報を定量的に解析することで、分化の進行度をより精密に評価できる可能性がある。我々は、ヒト初代肝細胞(PHH)の接着性向上を目指した研究において、免疫染色画像を用いた機械学習による細胞接着性の定量評価を確立し、EPAC2の活性化がPHHの接着性を向上させるとともに、PSC由来の肝細胞において胆管形成を誘導することを明らかにした (Sci Rep 2023)。この成果を踏まえ、画像解析が分化誘導法の最適化において極めて有用な手法であると考え、膵臓分化の評価への応用可能性を検討している。
本セミナーでは、演者がこれまでに構築してきた内胚葉系細胞の分化誘導系を紹介するとともに、スフェロイド形態変化の可視化と細胞分化評価への応用について議論したい。
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細胞スフェロイドのAI画像解析による分化段階の評価
講演者:株式会社島津製作所
山本 周平
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16:35-16:45
質疑応答(リアルタイムで回答)
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お申し込み
- ※お申し込み受付は終了しました。
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第1回
- 日時
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- 2024年7月18日(木)
- テーマ
- :
- もはや抗体標識は不要!非染色・低侵襲で細胞のラベルフリーソーティングを実現します!!
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第2回
- 日時
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- 2024年8月28日(水)
- テーマ
- :
- 微生物資源探索の最前線!
未知の微生物を"培養"して新たな生物機能を探る
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第3回
- 日時
- :
- 2024年10月3日(木)
- テーマ
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- 古典的な実験計画法ではもう遅い!?AI培養最適化の最前線
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第4回
- 日時
- :
- 2024年11月19日(火) 16:00 ~
- テーマ
- :
- 迅速・高感度を実現する、
島津の安全性試験ソリューションのご提案
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第5回
- 日時
- :
- 2025年1月29日(水) 16:00 ~
- テーマ
- :
- 再生医療等製品の実用化を
加速する!
~細胞シート、品質管理のための分析法構築~
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第6回
- 日時
- :
- 2025年3月12日(水) 16:00 ~
- テーマ
- :
- AI画像解析で進化する細胞研究!スフェロイドの形態変化を可視化する
※詳細が決定次第、本Webサイトにてお知らせします。開催順、内容が変更となる場合がございます。ご了承ください。
本Webinarに関するお問い合わせ
株式会社島津製作所 分析計測事業部 細胞ビジネスユニット
E-mail:cell-biz@group.shimadzu.co.jp
第1回:もはや抗体標識は不要!非染色・低侵襲で細胞のラベルフリーソーティングを実現します!!
複数の細胞の中から目的の細胞を単離・濃縮する技術は細胞研究・臨床検査など幅広い分野で活用されますが、標識処理や分取時の細胞への負担、コンタミリスクが懸念点としてございました。
本Webinarでは、革新的微粒子分離技術AMATAR®によってラベルフリー、ダメージレス、コンタミフリーを実現した『ELESTA® CROSSORTER®』をAFIテクノロジー社の大代様からご紹介していただきます。また、新時代のソーティング技術の詳細についてアプリケーションを通じてご解説いただきます。
本Webinarは終了いたしました。
たくさんのご参加ありがとうございました。
第2回:微生物資源探索の最前線!未知の微生物を"培養"して新たな生物機能を探る
バイオものづくりは、医薬品・食品・化学品・燃料など幅広い分野で活用が見込まれ、次世代を担う産業として国内外で大きな注目を集めています。また、次世代の基盤となる技術開発や実証からの社会実装が期待されます。
一方で、バイオものづくり(未利用資源の収集・原料化、バリューチェーンの構築等)に向けて微生物探索・微生物機能改変等の研究開発が進められている中で、この地球環境に棲息する微生物のほとんどが、未だ人類が培養に成功したことのない”未知なる生き物”であることが明らかになってきております。
本Webinarでは【産業総合技術研究所 生物プロセス研究部門 玉木先生】にご登壇いただき、未知の微生物を探究しその実態を紐解くことで見えてきた微生物の驚くべき多様性と多彩な能力に触れながら、未知・未培養・難培養微生物資源の開拓と利活用に関する取り組みの成果とともに、微生物資源探索におけるカスタム培地の活用の可能性についてご講演いただきます。
本Webinarは終了いたしました。
たくさんのご参加ありがとうございました。
第3回:古典的な実験計画法ではもう遅い!?AI培養最適化の最前線
培養プロセスの最新AI最適化手法を事例を交えてご紹介します!
直交表の利用など、古典的な実験計画法は依然として有用であるものの、培養プロセスの最適化においてはAIを活用することがより有効になっています。少ない実験回数で効率的に最適化を行えるためです。
本Webinarでは培養プロセスの最適化で多数の実績を持つエピストラ社CEOの小澤氏より、AIや実験計画法に詳しくない方にも分かりやすく最適化手法を解説していただきます。
また当社がこれまで開発してきた培地分析技術とAI最適化技術を組合せた培養最適化支援ソフトウェアをご紹介します。
本Webinarは終了いたしました。
たくさんのご参加ありがとうございました。
第4回:迅速・高感度を実現する、島津の安全性試験ソリューションのご提案
細胞培養に欠かせない安全性試験。迅速化を促進する新しいツールをご提案します!
再生医療・細胞医療では無菌試験・マイコプラズマ否定試験・ウイルス否定試験などの安全性試験が必須とされていますが、一方で従来法では投与までに判定が間に合わないという問題があり迅速性が求められています。
本Webinarでは、NAT法による無菌試験(細菌用・真菌用)の高感度検出を実現した新しい試薬を最新データと共に紹介・解説します。
また今まで顕微鏡で目視検査されていた細胞変性効果(CPE)の有無確認の高速・自動化を実現する、イメージング・AI解析技術をご紹介し、安全性試験の高感度・迅速化を実現します。
本Webinarは終了いたしました。
たくさんのご参加ありがとうございました。
第5回:再生医療等製品の実用化を加速する!~細胞シート、品質管理のための分析法構築~
再生医療は、自律増殖能と多分化能を併せ持つ幹細胞を加工し、患者に投与する治療法であり、難治性疾患や希少疾患への応用が期待されています。
また昨今、幹細胞の加工は、遺伝子や蛋白質でなく、低分子化合物による、より安全で安定な方法が開発されつつあり、その実用化の加速が求められています。
本Webinarでは【カノンキュア株式会社 汐田剛史 先生】にご登壇いただき、先生の肝硬変の新規治療法として考案された「肝疾患治療細胞シート(KCS-003)」、その実用化への取組みと、品質管理において必要とされた迅速な分析法の開発に関して、ご講演いただきます。また、島津グループで実施している再生医療等製品で管理すべき残留物質の測定や、その他医薬品関連の受託分析についても紹介いたします。
本Webinarは終了いたしました。
たくさんのご参加ありがとうございました。