ECDのスイープガス

検出器の安定性確保と再起動時の安定化時間短縮のために、GCを起動していないときや本装置の電源が入っていないときでも、ECDにはスイープガスを5~10 mL/min程度供給する必要があります。
ECDのAPCには、GC本体の電源が入っていないときでも、常にスイープガスを供給できるバイパスユニットが標準装備されています。
下記の手順に従って、スイープガス流量の変更や調整を行ってください。

手順1

GCが起動している状態のときは、GCを停止します。

手順2

HOMEボタン>[検出器]>[サブメニュー]>[検出器ガス制御]を押します。
[検出器ガス制御]画面が表示されます。

手順3

[ECDガス]を[Off]にします。

手順4

ECDにカラムを接続しているときは、カラムを取り外し、カラム接続口を密閉します。

手順5

ECDガスのボンベ元栓を開き、ガスを供給します。

手順6

[検出器ガス制御]画面でECDガスの流量を確認しながら、バイパスユニットのつまみを回して流量を設定します。
分析時のECDガス流量よりも十分少ない流量(5~10 mL/min)に設定します。

注記
  • APCで制御するECDガス流量よりも多い流量を設定すると、APCエラーが発生します。

  • APCのキャリブレーションを行うときは、スイープガスの供給を停止する必要があります。カラムを外したあと、ボンベの元栓を閉めるかバイパスユニットのつまみを回してスイープガスをOFFにしてから、キャリブレーションを行ってください。

  • スイープガスの供給を停止するときは、必ずボンベの元栓を閉めるか、ボンベからの供給ラインにストップ弁を設置してストップ弁を閉めてください。スイープガス供給停止後、再度使用するときは、検出器を使用する前にスイープガスまたはECDガスを流し、検出器内の空気(酸素)を十分に置換してください。

手順7

[検出器ガス制御]画面の[ECDガス]を[On]にします。

注記

[ECDガス]を[On]にしないと、次回起動時にECDガスが設定した流量に到達しません。