カラムのコンディショニング

キャピラリカラムの液相に不純物が付着していると、ベースラインが不安定になったりゴーストピークが検出されたりします。このようなときはカラムのコンディショニングが必要です。

実施時期

点検の目安については、GCの取扱説明書をご覧ください。

作業手順

手順1

キャリアガス流量を分析時の値に設定します。

手順2

カラムオーブン温度を、分析時の最高温度より20 ℃程度高く設定します。

注記
  • カラム液相の種類によっては、液相が損傷しやすいカラムがあります。使用するカラムの使用温度範囲を確かめてから、コンディショニング温度を設定してください。

  • 設定温度がカラムの使用温度範囲を超えると、カラムが劣化したり壊れたりするおそれがあります。

手順3

試料気化室温度を分析時の値に設定します。

手順4

検出器温度を、カラムオーブン温度より20 ℃程度高く設定します。

手順5

この状態で2~3時間放置します。

ヒント
  • 通常は2~3時間で汚れを取り除けますが、汚れがひどいときは、さらに数時間放置してください。ただし、高温でのコンディショニングはカラムを劣化させます。24時間以上放置したままにしないでください。

  • 汚れがひどいときは、検出器が汚れるのを防ぐため、検出器側のカラムを取り外し、カラムをオーブン内に開放してください。このとき、検出器側のコネクタを適切なフェルールで密封してください。

  • あらかじめコンディショニング用のメソッドを作成しておくと便利です。