キャピラリカラムの取り付け(べスペルフェルール)

使用部品

No.
部品名称
カテゴリ
必要個数
備考
カラム取付用冶具(INJ用)
1
カラム取付用冶具(MS用)
1
キャピラリカッター
1
キャピラリカラム
トルクレンチ
1
ソケットレンチ
1
ナット, SSNE16/012
2
ベスペルフェルール
2

作業手順

手順1

GC/MSを自動停止します。[完了]の表示が出るまで待ちます。

手順2

ドア開閉口に手を入れて、オーブンドアを開きます。

手順3

トルクレンチ(⑤⑥)を使用して、INJ側のナットを外します。

注記

トルクレンチ本体に「ONLY」と矢印が記載されています。
ナットを外すときは、トルクレンチは矢印と逆方向に回して使用します。

手順4

トルクレンチを使用して、MS側のナットを外します。

手順5

カラム(④)をカラムハンガーから外します。

手順6

  1. 使用するカラムのINJ側にナット(⑦)を通します。
  2. 次にベスペルフェルール(⑧)を通します。

注記

ベスペルフェルールのテーパー(先の細い部分)をナット側に向けて通してください。

拡大したところ(⑦ナット、⑧ベスペルフェルール)

手順7

カラム取付治具(INJ用)(①)にカラムを通します。

手順8

  1. カラムの先端を1cm以上出した状態でナットを締めます。手で締めてからトルクレンチで「カチッ」となって規定トルクに達するまで締めます。

ヒント

トルクレンチ本体に「ONLY」と矢印が記載されています。
ナットを締めるときは、トルクレンチは矢印方向に回して使用します。

  1. 次にカラムの出ている部分をカラムカッター(③)で切ります。
  2. 位置決めの目印用にナットの端にテープまたはセプタムを取付けます。
ヒント
  • セプタム
    カッターでセプタムの中心まで切り込みを入れておきます。
    切れ込みにカラムをはさむようにしてお使い頂くと、取り付け取り外しが簡単にできます。

  • テープ
    市販のセロハン粘着テープ等をご使用ください。取り付け後は忘れず、テープを取り外してください。

手順9

カラム取付治具からカラムとナットを外します。

注記

このときベスペルフェルールやナットが外れないように注意してください。
また目印用のテープやセプタムがずれないようにお取扱いください。

手順10

INJ側と同じ要領で、カラムのMS側にナットとベスペルフェルールを通します。
カラム取付治具(MS用)(②)にカラムを固定します。

手順11

INJ用と同じ要領でカラム先端の切断し、位置決め目印を付けます。

手順12

取り付け前に、カラム先端部(INJ側とMS側の先端からナットまで)の汚れをアセトンに含ませたガーゼ等でよく拭きとってください。

注記

このとき位置決め目印がずれないようにご注意ください。

手順13

カラムを装置に取付けます。

  1. 取付けの際には位置決め目印(テープまたはセプタム)を軽くナットに押しつけた状態でナットを締めます。
  2. 手で締めてからトルクレンチで「カチッ」となって規定トルクに達するまで締めます。

手順14

位置決め目印(テープまたはセプタム)を外してください。
INJ側、MS側にカラムが固定されていることを確認してからGCカラムオーブンの扉を閉めてください。

手順15

[分析]プログラムを起動します。

  1. [メイン]アシスタントバーの[環境設定]アイコンをクリックするか、もしくは、ツールバーの[装置]をクリックし、[環境設定]をクリックします。

  1. 環境設定内の分析に使用するユニットにある[カラム]をダブルクリックするか、[カラム]を選択し、[プロパティ]ボタンをクリックします。

手順16

  1. [カラム]タブをクリックし、カラムの環境設定画面にします。
  2. 新規カラムを使う場合は、カラムの名称やタイプ、内径や長さ、液相の膜厚、使用温度上限などを入力します。必要なときは、カラムの使用開始日、オプション項目、コメントを入力します。
    カラムリストに登録されているカラムを使うときは、[カラム一覧参照]をクリックし、分析に使うカラムを選択してください。
  3. 設定後、[OK]ボタンをクリックします。

  1. [環境設定]画面の[OK]ボタンをクリックし、環境設定を終了します。

注記

ベスペルフェルールが新品の場合は、カラムオーブン温度を上げ下げすることによってフェルール部で漏れが生じます。
カラムオーブンと試料気化室、I/F部を分析で使用する温度まで昇温した後、50℃以下になるまで冷却し、INJ側とMS側のナットを増し締めしてください。
高温時にナットを回すと摺動部が焼き付く恐れがありますので、必ず50℃以下まで冷却してください。