高速液体クロマトグラフ:Prominence-i

大鵬薬品工業株式会社様の研究本部(つくばエリア)は,新薬の候補化合物の創製の拠点となっています。
今回は,原薬基礎研究所の2名のお客様に,昨年新発売したLCシステム「Prominence-i」についてお話を伺いました。

今回のCustomer

大鵬薬品工業株式会社 研究本部(つくばエリア)
原薬基礎研究所 研究員
山根 敬子 様(写真左),小夏 千加子 様(写真右)

※掲載内容(所属団体,役職名等)は取材時のものです。

大鵬薬品工業 株式会社様 Webサイト

インタビュー

(以下,ご発言者の敬称略)

Prominence-iをご購入いただいたときのエピソードをご紹介いただけますか?

(山根) 私たちの部署は他部署や業務委託先等にメソッド移管をする機会が大変多いです。ちょうど昨年,容易なメソッド移管をコンセプトにしたi-Seriesが発売になり,デモをご提案いただいたので試してみました。その結果がよかったので,Prominence-i を2システム購入しました。実はデモをしていただくまで,今回は島津さんの装置を買う予定ではなかったのです。

メソッド移管は上手く行ったのですね?

(山根) はい。他メーカーさんの装置とProminence-iデモ機を用いて,同じメソッドで同じサンプルを分析して,まったく同じリテンションタイムでピークが同等に検出できました。システム容量がマッチしていることを実感しました。

Prominence-iはどのような目的でお使いですか?超高速LCもお持ちですが,今回は汎用タイプを選ばれましたね。

(小夏) 不純物測定が主です。私たちの研究所は開発候補化合物の初期段階の分析メソッドを作っています。開発が進んだ際,関連する他部署や外注先に超高速LCが整備されていないことがあるので,超高速LCメソッドを作ってしまうと,また汎用LCメソッドに戻さなければならないケースがあります。つまり汎用LCがまだ現状では使い勝手が良い,ということになります。

現在所有されている汎用LCと超高速LCの比率は何対何くらいですか?

(山根) 逆相系では汎用LCと,超高速LCが,半々です。

Prominence-iは装置のデザインも中身もすべて新しいのですが,お使いになってみていかがですか?

 

(山根) 日本語のカラータッチパネルがいいですね。そのタッチパネルからメンテナンスのマニュアルが開けるところが素晴らしくいいです。あれは大好きです。
(小夏) 私もタッチパネルはいいなと思っています。感覚的に使えますので,プロセスの工程試験用に1システム購入したのもそれが理由です。合成の担当者には,「ここを押したら,ポンプだね。ここを押したら,ランプだ」と直感的にわかるところは利点だと思います。

タッチペンはお使いですか?

(山根) 使っています。使わないときは,磁石で装置本体にカチッと付いて,すごくいいです。

クイックバッチができるようになり,メソッドの設定が使いやすくなったと思うのですが。

 

(山根) 実は私は前のバージョンに慣れているので,メソッドはそれで作っています。でも分析中は新しい画面がわかりやすいですね。視覚化されていますので。
(小夏) 合成の担当者は,新しい画面で使っています。
(山根) 文字を読まなくても,絵でアピールしてもらえるとわかりやすいですね。

検出器はPDAをお使いですね。

 

(小夏) はい。自分のイメージでは,UV検出器はベースラインが綺麗で,PDAだと若干粗くなるようなイメージがあったのですが,Prominence-i のPDAのデータは綺麗ですね。
(山根) ノイズも低いですね。他メーカーさんのPDAに比べると,ピークがシャープで,高感度に検出されています。

お仕事柄,サンプル数が多いのではないかと思うのですが,注入スピードの速さ(サイクルタイムの短さ)は実感していただけましたか?

 

(小夏) はい,速いですよね。他メーカーさんの既存の装置では,例えば1本あたりの分析時間が35分でサンプルが10本ある場合に,35分x10(350分)では絶対に終わらないので,Prominence-iを使うと,「もう終わっているんだな」と感じます。ニードルの動きが素早く,最短距離でサンプルを吸引しにいきますね。分析は時間との勝負なので。
(山根) サンプルセットが手早くできるのもいいですよ。シーケンスを先に走らせてしまって,後でサンプルを追加するときにも1アクションなのでパッと開けて,サッと入れることができます。ただ,閉めたときに「キャッチしましたよ」と,Prominence-iがピピッと言ってくれるのですが,初めはちょっとドキッとしました。今はもう慣れましたけれど。

サンプル数のキャパシティはいかがですか?本数は最大216本で十分ですか?

 

(山根) 今のところ十分ですね。
(小夏) うちは溶出試験などをしないので,困ったことはないです。

装置のデザインはいかがでしょうか?

 

(山根) デザインは,近未来ラボというメッセージ通り,すごく素敵です。
(小夏) 素敵ですよね。

Prominence-iに対するご要望はございますか?

(小夏) 夢の話というか,そろそろ実現するかもしれないのですが,例えば自宅から操作できるようになったらいいですね。スマートフォンから立ち上げて,平衡化している間に出勤してすぐ分析するとか。

御社のラボ環境がクローズドでなければ,Wi-Fi環境下でモニターも制御も可能になっています。でも,装置の準備が目的なら,夜間消費電力を下げたエコモードでスタンバイさせておいて,自動スタートアップという使い方がいいかもしれません。Prominence-iでは,使っていない時の電力消費量を95%まで下げることができます。これは日本人的な発想に思われそうですが,海外の製薬企業のお客様にも,「100台,200台と使うとトータルでの電力量は大きいので,省電力は重要な機能」と高く評価していただきました。

設置面積が小さいというのは,どのお客様からも好評です。

 

(山根) 確かに小さくていいですね。
(小夏) それから,パージが簡単です。タッチパネルで自分がやりたいラインだけを選択して開始しておけば,勝手にやっておいてくれます。
(山根) Prominence-i は,経験者よりもむしろ慣れていない人に使いやすいと思いますね。
(小夏) そう思います。あの小ささと,シンプルなのがいいですね。ただ欲を言うと,カラム本数を増やしたいと思う時があります。

カラムは6本接続することもできるのですが,少々窮屈な感じになってしまいます。

(山根) 今は,カラムオーブンに切替えバルブで3本のカラムが接続してあります。やりたいことのバランスでは,ダントツに使いやすいシステムになっていますよ。

ありがとうございます。ところでサポート体制はいかがですか?

 

(山根) すごい早さでサポートに来ていただけます。
(小夏) 本当に早いです。島津さんは他メーカーさんと比べてピカイチです。メーカー問い合わせをした時もすぐに担当者の方とお話ができて,すぐに来てもらえるのがストレスフリーですね。
(山根) 何か困ったときにすぐ来てくれるので,買うなら島津さんの製品をまず考えてしまいますね。
(小夏) 代理店さんのサポートも素晴らしいですよね。
(山根) 代理店さんも装置に詳しいので,技術的な相談もできて助かっています。代理店さんと島津さんとの連携もバッチリですよね!

こちらの担当代理店の営業さんは,特にすごいのです。装置の修理までできますよ。

(山根・小夏) 引き続きこれからもよろしくお願いします。

今日はどうもありがとうございました。

インタビュアコメント

Prominence-i

i-Seriesは,コンパクト・スタイリッシュにということで,性能はもちろんのことデザインにも力を入れました。そのせいか,大鵬薬品工業 原薬基礎研究所様ではこれまでのHPLCと異なり,"iちゃん"という愛称で呼んで頂いております。また,他社HPLCのメソッド移管を目的としたデモンストレーションは,関東エリアでは初めてだったのですが,他社HPLCと同じクロマトグラムが再現できたときの喜びは今でも忘れられません。
今後はこれまで以上に,常に装置が順調稼動出来るようにサポートさせていただきたいと思っております。

製品情報ページはこちら

Top of This Page