DSC-60 Plusシリーズ
示差走査熱量計
DSCのアプリケーションに対する多彩なニーズを徹底的に追求しました

示差走査熱量計 DSC-60 Plusシリーズ
DSCは高分子材料・医薬品・食品等の研究開発・品質管理分野において材料のキャラクタリゼーションに必要不可欠な熱分析装置のひとつです。高性能・高機能な新材料開発のための分析を高い感度と簡単操作で実現します。
また,温度変調DSCシステムを使うと,熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂などの高分子材料,さらには医薬品など様々な分野で,反応が重なっているような複雑なデータを分離・解析することが可能です。
1.全温度範囲,高感度で測定
- 標準品で室温以下の測定が可能
- 極低温から高温まで安定したベースライン
DSC-60 Plusシリーズの新型ディテクターと加熱炉ユニットは,測定温度全範囲(-140~600 ℃)において安定したベースラインを実現し,DSCとして最高レベルの高い感度を示します。 熱量測定範囲も±150 mWと広いダイナミックレンジを確保しています。
2.様々な測定も簡単操作で対応
- 標準品で室温以下の測定が可能
- 試料交換に便利な試料セット温度機能
- 「テンプレート機能」による自動解析機能
- 昇降温データも簡単に解析可能
液体窒素用冷却槽は,室温以下の測定が必要な場合でも特別な付属品を追加することなく,簡単に実施できます。
また試料セット温度機能は,連続した測定の試料交換を結露することなく迅速に実施します。
他にも「テンプレート機能」や「解析範囲の設定機能」など,日々の分析作業をより簡単にする機能があります。
3.分析ラボの規制にも対応
分析ラボに関連する厚生労働省コンピュータ化システム適正管理ガイドラインやPIC/S GMPガイドライン,米国FDA 21 CFR Part11に代表される電子記録・電子署名(ER/ES)に関する規制に対応することができます。また,さまざまな分析装置と連携したネットワークシステムにも対応しています。
4.エコフレンドリー
新設計の加熱炉ユニットは,加熱速度20 ℃/minで室温~300 ℃まで加熱した場合でも約20 %以上消費電力(当社比)を低減しています。室温以下の測定についても,液体消費量は30 %以上(当社比)少なくなっています。設置面積も最小レベルです。
自動で測定を行いたい方は…オートサンプラーモデル

- オートサンプラは本体内蔵
- 24個の自動測定が可能
- 測定終了後,自動解析・出力が可能
- 割り込み測定でオートサンプラ動作中に通常測定可能