TAC-60L/60i
DSC-60/60A用自動冷却アタッチメント

DSC-60/60A(示差走査熱量計)は,低温(冷却)測定用 のアタッチメントとして 「液体窒素冷却式の TAC-60L 」 または 「電気冷却式の TAC-60i 」 を利用することができます。

低温(冷却)測定

低温での熱分析測定 は,食品・化粧品中の油脂や,各種オイル,ワックス,ゴム,プラスチック の物理特性の評価(低温の転位点測定など)に幅広く用いられています。

 右上図は2種類の自動車用エンジンオイルを,マイナス120℃まで冷却し,その後加熱した測定例です。 試料Mの方が,より低温で凝固しているので耐寒性能が優れていることが分かります。(TAC-60Lを使用)

参考)熱分析アプリケーションニュース No.T139
エンジンオイルの昇降温測定
右下図は市販の口紅(A, B, C)を測定したデータです。 ピークは口紅中のワックス,油脂の融解によるものです。 口紅の種類によりピークの形状が大きく異なります。
口紅の融解

液体窒素冷却システム   TAC-60L

TAC-60Lは,液体窒素を冷媒として用いるシステムで -130℃までの冷却が行えます。
  • 安定ベースライン
  •  タンク内の液体窒素残量に応じて内圧を最適に制御し,供給流量を常時一定に維持します。脈動を低減し冷却中もDSCベースラインは安定します。
  • 省スペース
  •  液体窒素の供給側制御系をポンプヘッド部分にコンパクトに収納しましたので,省設置スペースです。
DSC-60用冷却アタッチメント TAC-60L

DSC-60A+TAC-60L+TA-60WS PCセット+FC-60A+ATG-60など

  • 窒素消費量を節約
  •  温度プログラムの各ステップ毎に供給/停止を設定できますので,必要なときだけ冷却することができます。また安全と浪費抑制のため,測定部が高温時には自動的に供給を停止します。
  • オートサンプラ連続測定に対応
  •  独自の冷却部背面レイアウトにより,冷却中の試料交換も容易です。また結露防止のため測定終了後も一定時間ガスを流すことができます(オプションATG-60接続時)。
温度範囲 -130℃~500℃
冷却プログラム 温度プログラムに連動して液体窒素の供給・停止設定が可能
保護機能 冷却停止後のガスフローおよび停止(ATG-60),高温時の液体窒素供給停止

* 付属品に液体窒素タンク(35L)を含みます。 本タンクを用いる場合の連
続運転時間は約8時間です(温度プログラムにより時間は変化します)


電気冷却アタッチメント   TAC-60i

TAC-60iは,液体窒素不要の電気冷却式アタッチメントです。 -50℃までの冷却が行えます。
  • 冷媒不要
  •  液体窒素などの冷媒を使用しないので,使用前の窒素準備や換気の配慮が不要です。
  • 冷却装置を接続するだけ
  •  市販の冷却装置(イントラクーラー)を接続するだけで-50℃までの冷却測定が行えます。
温度範囲 -50℃~500℃
保護機能 冷却ヘッド部温度70℃で,DSC加熱炉強制OFF
* 結露防止のため,本システム運転時には必ず乾燥した窒素または不活性ガスをご使用下さい
DSC-60用電気冷却アタッチメント TAC-60i

DSC-60A+TAC-60i+TA-60WS PCセット+FC-40A+冷却装置など

TAC-60L液体窒素冷却とTAC-60i電気冷却の選択について
TAC-60L:冷却を-50℃以下まで行う場合(-130℃まで可能),また冷却測定と非冷却測定が混在する場合,に推奨します。
TAC-60i:日常的な液体窒素の入手が困難な場合,気化窒素の換気が行いにくい場合,8時間以上の連続測定の場合,に推奨します。
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