最適な据え付け場所とは

天びんの据え付け場所

正確な計量のために、大切なことは誤差要因の少ない場所に天びんを据え付けることです。
上記の図を例にして説明します。風、振動、温度変化等の誤差要因が少ない据え付け場所を選定することが重要です。

上記の図では、場所⑥が据え付け場所に最適です。 柱から近いため振動の影響が少なくなる点も据え付けに適しています。

その他の場所の課題は以下の通りです。

場所①は、窓際であるため、直射日光による温度の急激な変化や振動の影響があります。

場所②と④は、エアコンの近くにあるため、風、温度、湿度の急激な変化が発生します。

場所②と③と⑤は、ドアの近くにあるため、ドア開閉での突風や人の動きによる振動の影響を受けやすいため避けてください。

場所②には、遠心分離機が置かれていますので、振動する機械のそばは避けてください。 なお、計量作業中には遠心分離機のような振動する機械は使わないようにするように してください。

 
 

安定して正確に計量するには、計量作業者の教育が必要

据え付け場所だけでなく、計量作業者の教育も必要になってきます。

・計量中にエアコンをON・OFFしない。
・振動する機械を動かさない(遠心分離機など)。
・バタバタと近くで動かない。

計量時作業者に理解していただく必要があります。 上記のような教育にインハウスセミナーをご利用頂いております。
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据え付け場所の変更が難しい場合の対策

据え付け場所による誤差要因が避けられない場合には、これらの対策をとることによって環境影響を低減することができます。

A. 除振台では振動の影響を低減することができます。
B. 簡易外風防があれば風等の外乱の影響を抑えることができます。
C. 秤量室内の可動式風防内部プレートを使い、温度変化による対流を抑制することができます。  
  可動式風防内部プレートとは?

除振台と風防プレート