LCsolution操作Q&A 作業自動化機能の設定(オートパージ,スタートアップ,シャットダウン,ベースラインチェック)

 

作業自動化機能は,自動で装置を立ち上げるスタートアップなど分析開始前または終了後の各種動作を省力化することができます。 右図の[装置コントロールバー]にあ るアイコンから行うことができます。
[装置 コントロールバー]

 

 

Q: 自動で装置を立ち上げるスタートアップ機能があると聞きました。 使い方を教えてください。( お問い合わせ番号0301)
A: システムをSleep状態から指定した時間に立ち上げ,設定された分析条件で装置のアクティベートをONにする(既に電 源がONになっている本体の分析動作を開始する。 )のがスタートアップ機能です。
所定の時間に装置をスタートアップさせ,設定した条件でシステムを起動させたいときは,[装置コントロールバー]から[スタートアップ]アイコンをクリックし,[スタート アップ]画面で条件を設定します。
また,バッチ分析の前に自動的に装置をスタートアップさせて分析する場合は,[バッチ処理]アシスタントバーから「設定」アイコンをクリックし,[設定]画面の[スタート アップ]タブにて同様に設定します。

[スタートアップ]画面

 

 

Q: シャットダウン機能の設定を教えて下さい。(お問い合わせ番号0302)
A: [装置コントロールバー]の[シャットダウン]アイコン,または[バッチ処理]アシスタントバーの[設定]アイコンから設 定できます。 いずれで設定しても,シャットダウンメソッド条件で設定したクーリング時間だけ送液した後,自動的にポンプ,カラムオーブン,LCDがOFFになります。
バッチ分析中にシャットダウンの設定をする場合は,[装置コントロールバー]の[シャットダウン]アイコンから設定する方がよいです。 [装置コントロールバー]から設定す るとバッチキューに登録されます。([設定]アイコンからだと,独立したシャットダウン分析としてバッチキューに登録されません。 )
また,シャットダウンを登録した後に別の分析を登録すると,下図のようにシャットダウンの行が最終になりません。
 

[バッチキュー]画面
このままだと,シャットダウンした後に再度分析が始まることになります。 [上へ]/[下へ]ボタンでシャットダウンの行が最終行になるよう順序を入れ替える必要がありま すのでご注意ください。

注)シャットダウン機能では,流量を少しずつ下げながらクールダウンするということはできません。 流量を少しずつ下げながらクールダウンしたい場合は,別途そういう タイムプログラムを組んだメソッドを実行する必要があります。

 

 

 

 

Q: オートパージ機能はどんな時に利用すると便利ですか?(お問い合わせ番号0303)(2006/9/1修正)
A: オートパージでは,ポンプの移動相を自動置換します。オートパージ機能を 使えば手作業でドレインバルブを開閉する必要はありません。(参考: "LC-2010の オートパージ機能")オートパージができるのは,下記システムです。
1. LC-2010A/C,LC-2010AHT/CHT
2. 20Aシリーズのシステムコントローラー,オートサンプラ,ポンプ (CBM-20A/Alite+SIL-20A/AC+LC-20AD/T/B)を接続したシステムのポンプ Aのみ
(20Aシリーズの場合,オートパージ可能なのはSIL-20A/ACがポンプの下流に繋がっているメイン流路のポンプAのみなので,反応液送液 用ポンプはドレインバルブを開いて従来どおり手動でパージを行ってください。)
  オートパージ時間の設定は,[装置パラメータビュー]の[オートパージ] タブで行います。 設定はメソッドファイルに保存されます。

なお、この画面ではオートサンプラ(LC-2010A/C,LC-2010AHT/CHT, SIL-10ADvp,SIL-HTA/C,SIL-20A/AC)のパージの設定も同時に行なえ ます。

またオートパージ終了後,カラムオーブンが設定温度に達するまでの間,移動相の流量を下げて送液することができるウォームアップ機能があります。
バッチ分析でも オートパージの設定ができます。オートパージを実行したい行の[オートパージ]チェックボックスにチェックをいれておくと,分析が始まる前にオートパージをしてからデ ータ採取をします。

[オートパージ]タブ

 

 

 

 

Q: ベースラインチェック機能とは自動的に装置が安定したか判断してくれるのですか?(お問い合わせ番号0304)  
A: はい,判断します。 ベースラインのノイズ値とドリフト値を所定時間内モニターし、規格値(LCsolutionではしきい値 )内に納まるかどうかを判定します。ノイズの計算方法やしきい値などの設定は,[メソッド]メニューの[ベースラインチェックパラメータ]をクリックすると表示される[ベ ースラインチェック]画面で設定します。
ベースラインチェックの結果が不合格なら,指定した[最大延長時間]の間繰り返しベースラインチェックを行います。 アクシ ョン機能を使って,ベースラインチェックの結果が不合格ならば一旦分析を一時停止することもできます。設定内容はメソッドファイルに保存されます。詳細は[ベースラインチェック]画面のヘルプをご参照ください。

[ベースラインチェック]設定画面

[ベースラインチェック中]画面
またバッチ分析の際,ベースラインチェックを実行したい行の[ベースラインチェック]チェックボックスにチェックをいれておくと,分析が始まる前にベースラインチェッ クをしてからデータ採取をします。その際にアクション機能も有効になります。

 

 

 

 

Q: ベースラインチェックの結果を表示するにはどうしたらよいですか?(お問い合わせ番号0305)
A: 過去に行ったベースラインチェックの結果は,[LCデータ解析]画面で確認できます。クロマトグラムとして表示できます。 ファイルは, LabSolutions\LCsolution\Log\Baseline フォルダに保存されています。 ファイル名は,「Baseline(装置)_(日時). lcd」です。 クロマトグラムデータファイルと同様に 扱えます。 また,ベースラインチェックの合否結果は,[ファイル]メニュー—[データファイルのプロパティ]の[コメント]タブに記述されています。

ベースラインチェック結果ファイル保存先