ガスクロマトグラフ質量分析計(GC-MS)

ガスクロマトグラフ質量分析計(GC-MS)

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ガスクロマトグラフ質量分析計とは

ガスクロマトグラフ質量分析計(Gas Chromatograph Mass Spectrometer :GCMS, GC/MS, GC-MS)は,ガスクロマトグラフ(GC)と質量分析計(MS;マス)が一体化した分析装置です。 口語では"ガスマス"と省略されることもあります。 GCとMSの結合は20世紀中頃にHolmesによって初めて試みられました。   GC-MS原理説明:環境試料や食品試料中には多くの有機化合物が混在していますが,この試料をGC部のカラムと呼ばれる細い分離管に通すことで,化合物を分離して複数のピークとして出現させます。 MS部では質量スペクトルを測定することにより,その分離されたピークがどのような化合物であるか(定性)を見極めることができます。 そしてピークの面積を標準物質と比較することにより定量を行うことができます。 また質量(質量電荷比)を選択して検出が行えることから,高感度測定が可能です。  GC-MSはこのような原理上の特長を備えることにより,環境,電子/半導体,化学,医薬,食品,残留農薬,生命科学など,あらゆる分野で微量成分の測定に用いられています。