ガラス

板ガラスの日射透過率測定/UV

近年,社会問題となっている地球温暖化やヒートアイランド現象の対応策の一つとして,建築用窓ガラスに近赤外光の透過を抑え遮熱効果を持たせた種々の機能性ガラスが使用されています。 可視光から近赤外光まで含めた日射光の透過特性を表す指標としてJISには日射透過率が規定されています。今回,複数のガラスを紫外可視近赤外分光光度計UV-3600で測定し,日射透過率ソフトウェアを用いて日射透過率を算出しましたので,ご紹介します。

 5種類の市販の板ガラス(厚さ5mm)の透過測定を250nm~2500nmの範囲で行いました。 透明ガラスは350nm以上の全波長領域で光をよく透過していますが,3種類の熱線吸収ガラスは透明ガラスより近赤外領域の透過率が低いことがわかりました。
 これらの透過スペクトルから日射透過率測定ソフトウェアを用いて日射透過率と可視光透過率の値を計算しました。 その結果,可視域と近赤外域の両方で相対的に透過率の低い熱線吸収ガラスが最も小さい日射透過率値を示しました。 なお,可視光透過率は380nm~780nmの範囲で前頁類似の式により計算されるもので,日射透過率とともにJIS R 3106「板ガラス類の透過率・反射率・放射率・日射熱取得率の試験方法」に規定されています。 可視光透過率は可視域で人間の目の感度を考慮した透過度を表します。

5種類のガラスの透過スペクトル

UV-3600 Plus

紫外可視近赤外分光光度計 UV-3600 Plus

日射透過率とは,窓ガラスに垂直に入射する日射の放射束について,透過放射束の入射放射束に対する比と定義されており,JIS R 3106「板ガラス類の透過率・反射率・放射率・日射熱取得率の試験方法」に規定される式により計算されます。
日射透過率測定ソフトウェア※1 は,透過(反射)スペクトルから式に従った計算を行い,日射透過(反射)率の値を算出します。

※1 本ソフトウェアの計算は,単板ガラスにのみ対応しており複層ガラスには対応していません。


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